夏と花火と私の死体

先日古本で購入した乙一のデビュー作「夏と花火と私の死体」を読みました。

九歳の夏休み、少女は殺された。あまりに無邪気な殺人者によって、あっけなく―。こうして、ひとつの死体をめぐる、幼い兄妹の悪夢のような四日間の冒険が始まった。次々に訪れる危機。彼らは大人たちの追及から逃れることができるのか?死体をどこへ隠せばいいのか?恐るべき子供たちを描き、斬新な語り口でホラー界を驚愕させた、早熟な才能・乙一のデビュー作、文庫化なる。第六回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞受賞作。

これも長編かと思えば、2作に分かれている中編といったところでしょうかね。「夏と花火と私の死体」が140ページくらいで、「優子」という話が60ページくらいといった構成でした。(いまだ乙一作品で長編を読んだことがない・・・)

「夏と花火と私の死体」の方は、乙一の作風である残酷な面が出ているストーリーでした。とはいえ、まだまだデビュー作といった感じで、基礎の部分なのかなあ?と思ったりする程度でしたね。
内容自体もまずまずといった感じでしょうか。最終的にはこういうネタだったのねと、少しですが面白かったです。
一方、「優子」という作品ですが、ホラー調な感じのストーリーでした。結末もイマイチよく分からない点がありました。

16歳のときに書き上げたという作品です。
私が16歳のときは本なんて書けないな。そもそも本自体読んでいなかったあの頃・・・。
才能ある人ってのはいいね〜。

夏と花火と私の死体 (集英社文庫)

夏と花火と私の死体 (集英社文庫)