アメリカンヒストリーX

現代アメリカが抱える人種問題を鋭くえぐった作品である。病める国、アメリカを描いた映画はこれまでも数多くあったが、観る者にこれほどの衝撃と問題をつきつけた映画を知らない。
どこにでもある家庭の長男として育った青年デレクは、ある事件を機にネオナチ的思想を掲げる集団に加わる。そして狂信的な集団のリーダーとしての暴走が始まった。エドワード・ノートンが過激な思想と家族愛に揺れ動く強さと脆さが同居する現代の若者を鬼気迫る演技で表現し、難しいテーマである本編に超ヘヴィー級の精神を吹き込んだ。

この映画も以前観ました。エドワードノートンが主演です。この映画の内容は大体覚えていましたが、その当時観たときに感じたものは結構衝撃的だったので、もう一度借りてみました。
島国日本にとってはあまり人種差別は身近に感じられないことなんですが、アメリカなんかは日常茶飯事なことなんでしょう。きっと。
そんな人種の壁を描いたこの作品ですが、とても考えさせられます。映画では白人と黒人が扱われていますが、人種差別が”悪”だということが。

ネタバレですけど、この映画は結末がとても悲しいです。

アメリカン・ヒストリーX [DVD]

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