きよしこ

さてさて、引き続き重松作品の「きよしこ」。

少年は、ひとりぼっちだった。名前はきよし。どこにでもいる少年。転校生。言いたいことがいつも言えずに、悔しかった。思ったことを何でも話せる友だちが欲しかった。そんな友だちは夢の中の世界にしかいないことを知っていたけど。ある年の聖夜に出会ったふしぎな「きよしこ」は少年に言った。伝わるよ、きっと―。大切なことを言えなかったすべての人に捧げたい珠玉の少年小説。

内容は、こんな感じ。吃音に悩んだ少年が思ったことを伝えられない話。短編小説。
短編ですが、主人公は同じ少年で、話が終わるごとに成長していくのであまり短編という気がしない小説でした。

「ビタミンF」も短編でしたが、こちらの「きよしこ」のほうが心にくるものがあり、面白かったです。

きよしこ (新潮文庫)

きよしこ (新潮文庫)